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2023年3月16日カテゴリー:

サイエンスツアーⅣ①(徳島・高知研修)2日目

3月15日(水)研修2日目は、主にフィールドワークです。

まず、徳島県・海陽町にある那佐半島において、逆転した地層を観察しました。講師は、信州大学名誉教授・高知大学コア研究所客員教授の公文先生です。海際の大きな石がごろごろとした海岸を進み、露頭にたどり着くと、級化構造やリップルマーク、クロスラミナなどを観察しました。確かに、級化構造や火炎構造が逆転しているなど、地層が逆転している様子が観察できました。

次に宍喰浦の化石漣痕を観察しました。天然記念物にもなっている大きな露頭で、リップルマーク(漣痕)が観察でき、北に傾斜する大きな露頭に圧倒されました。

そして、いよいよ室戸世界ジオパークセンターです。ジオパークセンターでは、学芸員の方に解説をしていただきました。私たちの住む山梨県を流れ富士川となる河川の堆積物が、室戸岬沖で採取したボーリングコアの中から確認されているそうです。堆積物が500km以上の移動をするなんて、驚きました。

室戸岬では、はるか昔に太平洋の海底で堆積したタービダイトが目の前で観察できました。また、はんれい岩を観察しました。はんれい岩は磁鉄鉱を含むため、紐を通した磁石が引きつけられました。たくさんの堆積岩の中に火成岩である はんれい岩が観察できるのは、地層(堆積岩)の中にマグマが水平に貫入することがあるからなのだそうです。

行当岬では、タービダイト中に見られる生痕化石を観察しました。山梨では見られない露頭に圧倒され続けたフィールドワークでした。

 

ホテルでは、夜間研修を行いました。プレゼンテーション作成も上達し、意見交換も楽しく行いました。

明日は、高知市内での学習です。お疲れ様でした!